日本语が怪レい日本人

À la recherche du futur perdu

劇場版はいふり観にいった


(言ってない)

取り舵いっぱい
テレビシリーズ放映から約4年。TVアニメ、OVAを経てようやく劇場公開となった。
公開初日に行ってきたので感想をネタバレを含み雑記しておきたいと思う。
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シナリオ

原案鈴木貴昭の世界観全開ぶりも健在だったが、各キャラクターたちの成長を見られたのが面白かった。
テレビアニメシリーズでは艦長である岬明乃が海難救助に向かい、副長の宗谷ましろが「艦長ともあろう人間が艦をほっぽりなげるとは何事だ!」とガチ切れしたりしていた。今作ではましろがスキッパーで特攻もとい突撃し、立場が逆転。
艦長の誘いが宗谷ましろに伝えられ葛藤する彼女と、それを応援するスタンスを見せた岬明乃。


他校の生徒が混ざる中、決勝戦が二人で対峙することになるなど戦術面においても成績を残す。
岬明乃と宗谷ましろの信頼関係や彼女ら自身の成長が言動によく見られ、おじさんはとてもうれしかった。

構成

ほんわかした話が突然シリアスな戦闘シーンに突入するギャップがスパイスになっていた。テレビシリーズの良さがそのまま引き継がれていて素晴らしい。

演出

はっきりスーちゃんに暗めのグラデ―ションがかかるなどベタというか露骨すぎる演出が逆に新鮮だった。

戦闘シーン

大和、武蔵、信濃紀伊が一斉に統制射撃するシーンが圧巻だった。
46センチ砲36門が轟音をたててぶっ放されるのはまさにロマン。普通に横からさらに空撮で堪能できた。最っ高!!!(でも信濃は空母だろ)

オマージュ

太陽にほえろ好きなんかな。
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ラガー...。
しかし副長が反旗を翻して教員艦めがけハープーンをぶっ放すシーンがなかったのがいささか残念。ミキプルーン飲みながら「よく見ろ日本人、これが戦争だ」とか言ってほしかった(大嘘)

消化不良な点

作画



いやブラシュアップできとらんやん。
いくらテレビシリーズが元受けじゃなかった&SAOとかに人員取られてるとはいえ、後半の作画は凄まじかった(悪い意味で)。盛り上がってるシーンであの作画やられたらいくらなんでも萎えるよ。

スーザン・レジェス

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スペイン国籍の違法滞在者。今作では国家転覆を狙うテロリストとして暗躍する。
嘘です。でも父親を捜しにテロリストに協力したのに結局再会できず、続編を匂わせたかったのだろうか...。
実はスーちゃんには父親はおろか両親なんて居らず、海の仲間は家族だから(複雑な家庭環境)といった意味だろう。(名推理)

総括


ああなるならプロダクションアイムズのスタッフ雇えばよかったのでは。
アニメーション制作会社が潰れてしまい、助け舟を出してもらったまでは良かった。A-1Picturesには感謝している。でも作画崩壊させろは言っていない。劇場作品なのにパースが崩れまくってるのはまずいだろ...。BD買うかな。それまでに修正されていることを期待しよう。
前半とクライマックスの作画は神作画だった。シナリオも面白かったし、なにしろ砲撃音とか機関音を劇場で体感できたのがよかった。以上